2007年06月06日

例え話をしよう

何故だか絶対に恋には落ちないだろうと思っていた人に惹かれていたことに気付いたのはある春のあの日。

「ありえない!」という言葉を1000回繰り返して、それでも指先から伝わりそうな鼓動の駆け足を悟られないように精一杯だった。


私にとっては「ことばのひと」でもあったその人の言葉を、
できればひとつも聞き漏らしたくなくて、
何度も東の街へと旅を繰り返した冬。


きっと想像を絶するほどの苦しみを乗り越えただろうその人の言葉は、
いつしか、硬く強張っていた私の心を、少しずつ柔らかく解きほぐしていく。

かつての恋人たちに許せなかったことを指折り数え、
その人ならば許せるのかを密かに自分に問うてみて、
昔、私が守り続けたものが、実は幻想だったことを知る。
プライドを自分を守り続ける鎧だと勘違いして、
ずいぶんと多くの人を傷つけてきたことを今更ながらに思い知る。


優しさは、他人を思い遣ると同時に、
自分をも育てることができるのだ、と
その人に教えてもらいました。


恋としては実らなかったけれど、
精一杯、想って告げたのだから、
後悔はしてないよ。
あなたに恋した時間の中で、
私はきっと、優しい気持ちや柔らかな心を持てたのだから。
だからこそ気付けた出逢いもあって、
今は心穏やかな日々を送っています。
人は愛する対象を得た時に、
成長させてもらえるのだと、今は噛み締めてます。





だから、今思い悩んでいる友へ。
この恋は未来がないとか、
無駄な時間だとか言わないで。
たとえ形にならなくたって、
君らが抱く想いはきっと、
君らを育ててくれるのだから。
posted by やすえ at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) |